2匹の蛙がもがく話
何かの本で読んだんだ。
なんだっけな。
思い出せない。でもすぐにGoogle検索をするつもりもない。
誰が言ったかにはあまり関心がないからだ。
2匹の蛙
辺りが暗くなり始めた午後6時。
穴の空いた網戸を閉め忘れて昼寝をしてしまった。
IHのポットでミルクを沸かしてそのままになっている。
火災防止機能がしっかり働き、ミルクはぬるくなっていた。
わずかな光を頼りに集まる小さな虫を求めて二匹の蛙が網戸の穴から入ってきた。
すると二匹の蛙は同時に足を滑らせてミルクの入ったポットの中に落ちてしまったんだ。
『やばい!これはやばいぞ!水と違ってこの白い液体は泳ぎにくい!』
ポットの中で二匹の蛙はしばらくもがいていた。
すると片方の蛙の様子がおかしい。
『わりぃな相棒。。俺は助かる気がしねぇからもう諦めるわ。。』
そう言い残すとその蛙はポットの底へ沈んで死んでしまった。
『おーい!!まじかよ!!
くそーー俺は死にたくねぇ!絶対に諦めないぞ!!!』
もう片方の蛙はこれでもかと足を動かし続けた。
しばらくすると蛙は
『あれ?足元が固くなってきたぞ?これなら一気にジャンプして脱出できるかもしれない!』
そして蛙は見事に脱出したのである。
『あーーマジで死ぬかと思ったー!!
あーぁ。相方よ。なんであきらめちまったんだよ。。』
そう思いながらポットの中を振り返ってみると、さっきまでミルクだったのが、足をバタバタさせていたおかげでバターになっていることに気付いたのだ。
『なるほど、これで俺は助かったのか!諦めなくて本当によかった!』
助かった蛙は、諦めたら死んでしまうこと、諦めずにもがいていれば意外なところで答えが出ること、ミルクが美味しいということ、ミルクを混ぜるとバターができることを学んで、網戸の穴から外に出て帰っていった。
まとめ
まず、継続することの大切さを考える。
ここでの蛙は継続できない方が死んでしまうわけだが、人間も同じですぐに諦める人は人間として死んだこととおなじなのだ。
次に、答えはもがき苦しみ自分で見つけ出せということだ。
最近の子供に限ったことではないかもしれないが、何でもかんでも
『ねーママー、これってどうやるのー?』
と、すぐに答えを求めてしまう。
自分の目で見て盗めと教えられていないからだ。
あとはタブレットなどの情報機器に頼りすぎていることもその問題に大きくかかわっている。
そして、楽して得た答えはその場しのぎにしかならず、いざというときに全く使いこなせず応用もきかない。
つまり使えない大人へと退化していくのだ。
生き延びた蛙はどこかでミルクを買い、混ぜてバターにしたものを売る商売で成功しているのかもしれない。
私たちには近道はないのだ。
だけど必ず答えはあるのだ。
自分を信じて、辛くてももがきまくってやろうぜ。
さ、明日はほうれん草とベーコンのバター炒めでも作って嫁と娘にふるまってやろーかな。
ありがとうございました