趣味の生活

趣味でストレスをふきとばそー!

釣りブーム

空前の釣りブームだ。

おそらく新型コロナの影響でアウトドアで本来の人間の楽しみ方を取り戻したくなったのだろう。

 

しかし海釣りに使うエサもコロナの影響で輸入できずにいるのだ。

 

すると皆はルアーを使った釣りへと移行していくわけだが、店によっては30%品薄なんてのもザラのようだ。

 

そこでやってみないか。鯉釣りを!



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9才からの27年間、わきめもふらずにコイを釣ってきた私の知識と知恵をここで明らかにしようではないか。

目次

  1. 鯉釣りの魅力
  2. 2種類のスタイル
  3. 道具
  4. 仕掛けの作り方
  5. いざ釣りに行こう
  6. まとめ

 

 

1.鯉釣りの魅力

 

パワー

鯉釣りの魅力はなんといっても鯉のパワーだ。

40センチくらいの鯉ですら50メートルは走ってくれる。

と、いうことは…

90センチクラスともなると200メートルは軽く走ってくれるパワーと持久力を持っているのだ。

ようするに淡水魚の化け物というわけだ。

 

ブラックバスの様に投げては回収の繰り返しではなく、エサを川底に沈め待つ釣りかただから疲れないと思われがちだが、川でのキャストで90センチオーバーともなると、足元に来るまでに1時間半もかかる場合だってある。

もちろん流れの速さや鯉の体調や性別にもよるが、一匹釣るだけでも10キロマラソンを完走するような体力の消耗を体感できるのだ。

 

仕掛けを考えて作る

ルアーフィッシングは基本的にメーカーが作った疑似エサに糸を付けるだけだが、鯉釣りは自分で工夫して仕掛けやエサを作る楽しみ方があるのだ。

とはいっても、ボイリーといってルアーに近い形のものもあるが、実につまらないのでここでは書かないことにしよう。

 

私の使っている仕掛けは2年間試行錯誤を繰り返し結局まったく釣果が上がらなかった末にできたものだ。

あまりに考えすぎてあたまがおかしくなっていた。

そんなある日、布団でうたた寝をしていると、見たこともない仕掛けで鯉釣りをしている夢を見たのだ。(本当に実話です)

ふと目が覚めると鮮明に記憶していて、すぐさま起き上がりその仕掛けを作った。

 

その仕掛けを持って川へ向かい竿をだした。

そこで初めて80センチクラスの鯉を釣り上げたことは今でも夢同様、鮮明に覚えている。

 

世界に1つしかない自分だけの仕掛けで目標サイズの鯉を釣り上げる。こんなマイナーでマニアックなところに魅力を感じる人間は、変わり者であることに誇りを持っていることだろう。

 

2.二種類のスタイル

鯉釣りのスタイルを紹介しよう。

鯉釣り好きの間ではこのスタイルに派閥があるらしいが、それぞれの楽しみかたがある。

二種類のスタイルはこちら。

 

A.パワーファイト

B.ロングラインファイト

 

それぞれ説明していこう。

 

A.パワーファイト

パワーファイトスタイルは文字通り、力で勝負する釣り方で、主に年配の方に多く見られるスタイルだ。

リールに巻く糸(以下ラインと呼ぶ)は8号から12号とかなり太いナイロン製のラインを使用する。

 

鯉が食いついたら直ぐ様竿を持ち、そこから先に鯉を走らせないのがセオリーだ。

 

4.5メートルから5.5メートルの長めの竿を使う場合が多く、80センチクラスの鯉とのパワーファイトは竿がまるで三日月のようなしなりを見せてくれる。

 

がんばってーいるからねってーー

 

そしてパワーファイトに必要不可欠なことは竿の限界を熟知する技術である。

カーボン素材でもグラスファイバー素材でも限界を超えればあっさり真っ二つになってしまうからだ。

 

限界ギリギリのところで頭一振りされたらまず竿は助からない。

ランダムでやってくる首振りの一瞬のタイミングを見極め、竿を寝かせたり力を抜いたりする技術が必要とされる。

これは経験でしか身に付かない匠の技と言えるわけだ。

 

B.ロングラインファイト

ロングラインファイトは、文字通り食ってきた鯉を遠くまで走らせ、ラインを長く出して勝負する釣りかたで、現代鯉釣りの主流だ。

 

私もロングラインファイト歴の方が圧倒的に長いこともあり、ここでは私の主観を中心に話そう。

 

リールに巻く糸は3.5号とバス釣りに毛がはえたくらいの細いラインを使用している。

理由は4つ。

1.  約130メートルのラインをリールに巻くことができる。

2.  川の中でラインが目立たなくなる。

3.  竿が折れる前にラインが先に切れてくれる。

4.  細いラインで90センチクラスを釣ることができるカッコよさ。

 

ロングラインファイト(以下ロンラン)の最大の魅力は100メートル先で自分の仕掛けに食い付いた鯉が跳ねる瞬間を見られることだ。

 

鯉が食ってきても走り終えるまでは竿に触れないのがロンランのルールと勝手に決め込んでいる。

走り終えたら竿を持ち1度だけ竿とラインの限界80%あたりまで竿を立てて鯉の口に刺さった針をさらに食い込ませる。

3年くらいやると、100メートル先であっても鯉の口に針が食い込む感触が分かるようになってきます。

これがやたら気持ちいい。

 

鯉釣りに使用される竿は4.5メートル以上の長いカーボン竿が主流だ。

走った鯉が左右を行ったり来たりする距離が30メートル以上になるのは普通なので、竿の長さでその距離を縮める効果があるためや、竿のしなりでラインが切れにくくなったり鯉の重さを軽減させる効果があるからだ。

 

しかし、男だったら短い竿で勝負せんかい!!!

 

てなわけで私は3.3メートルのグラスファイバー素材の竿を使っている。

1番短いものでも2.7メートルを使用することもある。

 


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画像の竿はDAIWA ストライカー 3.3m 

 

とにかく短く竿そのものにパワーがない。

画像の川の左側にある草の中に入り込まれたら目も当てられません。

 

しかしそれを何とかするのが技術だ。

そしてパワーがない分だけ、鯉の重さや首振りのパワーをダイレクトに感じることができる。

 

川の鯉は90%以上の確率で走る方向は下流だ。おそらく逃げるためのスピードを稼ぐための本能なのだろう。

 

川の下流へ100メートル以上走るとなると、左右の草に入り込んだり流木にラインが絡んだりと非常にギャンブル性が高くなるわけだが、技術が上がればその分だけギャンブル性が下がってくる。

 

経験を積めば9割はランディングできるようになります。

ちなみに私はここ3年で30匹以上釣り上げましたが、お陰さまで100%ランディングだ!

 

以上、パワーファイトとロングラインファイトの紹介でした。

初心者には是非ロンランをオススメしたいところだ。

ロンランの細かい技術の中にはパワーファイトの要素もたくさん含まれいるのだ。

ようするにロンランはパワーファイトとのハイブリッドと考えてもいいでしょう。

 

次の章では道具の紹介です。

 

3.道具

ここでは鯉釣りに使う基本的な道具から便利グッズまで紹介しよう。

 

竿(ロッド)

釣り道具2大メーカーの1つ、DAIWA。

今でも鯉釣り用の竿が発売されています。

しかも3.6メートルと短めの設定が多いのでオススメです。

ダイワ(Daiwa) マッドドラゴン ユーロスタイル 2.5-362J 06558418 【個別送料品】 大型便

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ちなみに私が使っている竿は、2章で載せた画像DAIWAストライカー3.3mだ。


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カーボン素材ではなくグラスファイバー素材で、おそらく30年近く前に製造されたものらしい。

ヤフオクで2000円で落札しました笑

 

たまに未使用品が出てくるので狙い目なのだが、当時の竿のガイドはプラスチックが多くほとんどが劣化して割れてるのでSICなどの金属製ガイドに交換が必要なため、総額は1万円くらいかかってます。

自分でガイドを交換するのもまた楽しい。


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ちょっと分かりにくいが、黒一色だと淋しかったのでガイドの間に紫と柄物のマスキングテープを仕込んでコーティングしてみた。

ガイドを交換しつつ自分で工夫してデザインも考えてみてはどうだろうか。

 

カーボン素材は俊敏性、グラスファイバーは粘り。好みで選ぼう。

どちらも同じくらい楽しめますが、私はなぜかグラス派である笑

古い竿が好きだからかな?

 

 

リール

リールもまた様々な考え方がある。

技術があればオモチャみたいなリールでも充分だという人もいれば、12000番くらいの巨大なリールがいいという人も多くいる。

これも好みなのだが、個人的にオススメなものを紹介しよう。

まずはこれ。

ダイワ リーガルプラス 3500BR

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さすがDAIWAだ。3500番で4号ライン200メートルも巻ける。

初心者には値段も性能も申し分ないレベルのリールだ。

ハンドルも太めの楕円で瞬時に持つことができそうだ。

 

実力と自信が出てきたらこれもいい。

ダイワ カープイズム 4500BR

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値段が上がればベアリング性能やパワー配分など制度が当然増してくるのだ。

自分の実力に答えてくれるリールであることは間違いない。

こだわり始めた上級者向け。

 

最後に私が使っているリールをちゃっかり紹介しよう。

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すでにこの型は廃盤で中古しか掲載がなかったが、後継機も出ているようだ。

 

私がこのリールを選んだ理由は2つ。

 

値段のわりに高そうに見えること。

 

ハンドルが円形だから持ち手の位置に迷いがない。

 

この2点のみです笑

そして前者が9割です笑

 

正直リール選びは、ラインが200メートル以上巻けるだけで何も問題がない。

とにかくかっこよけりゃいい!

そのリールに合わせて技術を習得すればいいのだから。

 

ライン

鯉釣りに使用するラインはもはやこれに勝るものなし。

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14lbで号だと3.5号。

初心者は5号(20lb)くらいからスタートしてもいいが、強度的にも4号(16lb)スタートでも問題はないと言える。

色、強度、伸縮性、どれを取っても鯉釣りには最強のラインだ。

 

ハリス

針につける糸のことだ。

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ハリスもまたこれに勝るものなし。

通常、リールに巻いたラインの号数と同じがいいという定石はあるが、私の経験上4号がベストだ。

4号以下になると軽すぎて川の流れで浮かびユラユラとしてしまい、鯉の口に針が入り込みにくくなる。

逆に4号以上だと固くて重くなり川の流れに対して不自然な動きになるため釣果が下がる傾向にある。

強度も含めた総合バランスとしては4号がベストだと考える。

 

しかし池や湖の場合は流れがないので3号や2号でも同等の釣果が望めそうだ。

 

鯉釣りの針には様々な種類がある。

飲ませや吸い込みなどがあるが、鯉の口の形状や針の重量バランスではこれが1番成績がいい。

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ほとんどの鯉釣り人に言われてきたことがある。

14号はでかすぎる!

 

うるせー!

 

40センチの鯉でも90センチの鯉でも、鯉という魚は14号の針は余裕で吸い込める大きさの口を持っている。

画像を見たまえ!


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80センチ後半で私の拳が入りそうな口の大きさだ。

そして画像を見てもらえば分かるがこのくちびるの厚さだ。

14号以下の針を使うとくちびるが邪魔をして針が刺さる場所が浅くなってしまうのだ。

さらなるメリットは、フナやハヤなどの雑魚の口には針が入らないということだ。

ピンポイントで鯉だけを狙うには14号という大きさは紛れもなく正解である。

 

オモリ

輝陽産業 パック鉛 六角型 10号(東日本店)

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川で鯉を狙う場合、10号でオモリが流されてしまう場所はまず釣れない。

なぜなら鯉は緩やかな流れの中で生息する習性があるので、10号オモリが流れの速さの基準となるのだ。

また、オモリが大きすぎると勝負中に鯉の顔にオモリが当たる衝撃が強くなり、余計な首振りを誘発してしまう。

すると鯉の体力の消耗が激しくなり、パワーを楽しむ時間が少なくなってしまうのも大きな理由の1つだ。

後の章で記載するが、運がよければオモリが外れてくれる仕掛けを紹介しよう。

 

寄せエサ

個人的に鯉釣り最重要課題は寄せエサだと思っている。

人間と同じで、まずいご飯やさんにはお客さんは集まらないのと同じだ。エサ釣りの鉄則である。

 

精米所などで勝手に持ってかえれる米ぬかに乾燥コーンやパン粉を入れて作る方法もあるのだが、なぜかあまり良い釣果がのぞめない。

そこで私が使っているのはこれだ。

大鯉研究所 鯉エサ 龍王スペシャル 暁

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鯉の嗅覚は人間の200倍とも言われている。(ほんとかよ!)

しかしこの暁。

ほぼ無臭なのだ。

これ単体でももちろんかなりの釣果がのぞめるが、私のとっておきブレンドレシピを特別に紹介しよう。

用意するものはスーパーで売られているきな粉と無洗米以外の米だ。

暁10に対してきな粉1、米1をブレンドしよう。夏場はヘラブナ用のマッシュポテト1~2をブレンドしてもかなり有効だ。

肝はきな粉。

それだけで私も食べたくなるようないい匂いになる。

もちろんブレンドの配合はそれぞれ自分で試してみるのも鯉釣りの楽しみの1つだ。

 

中にはサナギ粉など、動物系の匂いが半端ないものをブレンドする人もいるが、上級者は基本使わない。

理由としては余計な雑魚が集まり過ぎることや、後に説明するが食わせエサとの相性が合わないから。

そして何よりも素人くさく見えてしまう!

 

植物系の寄せエサなら自分の手も臭くならないので精神衛生上でも非常に有効だ。

 

食わせエサ

食わせエサは針に直接付け、寄せエサから最終的に食わせエサへと誘導していくための重要アイテムだ。

練り芋やモロコシなどがあるが、長期保存ができるモロコシはコスパもよくオススメだ。

 

夏、モロコシをスーパーで買って茹でよう。そして半分自分で食べたらもう半分は手でもぎ取ろう。なるべく潰れないように気を付け、実の根の部分からとるようにしよう。

缶詰めは機械で実をとっているので根の部分がついていない。

根の部分がないと針に刺しても裂けて落ちてしまうのだ。

 

そしてもぎ取ったモロコシを瓶に入れ、アルコール度数30度以上の焼酎を注いであげれば完成だ。


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焼酎のおかげでモロコシの匂いがより強くなることと、長期保存が可能になる。

 

また、先に紹介した寄せエサの暁にも乾燥コーンが入っているので、違和感なく針のついた食わせエサを鯉の口の中へ誘導できるというわけだ。

寄せエサと同系の食わせエサというところがポイントだ。

 

サルカン

サルカンはラインからハリスへとつなぐためのアイテムだ。

また私の仕掛けの場合はオモリへの繋ぎにもサルカンを使用する。

 

鯉は大きいものだと10キロ以上体重があり、水の中ではその何倍もの力が加わってくる。

なので耐荷重30キロ以上のサルカンを使用することをオススメしよう。

 

まずはスナップつきのサルカン。


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そしてスナップなしのサルカンだ。

 

ダイワ ソルティガスイベルSS (サルカン)

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サイズはとくに気にすることはないが、スナップの形状が上記で紹介したようなものがのぞましい。

単純に伸びて外れる可能性が低くなるからだ。

 

そしてオモリをつなぐサルカンだ。

NTスイベル フックドスナップ

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これは1番小さいサイズでオッケーだ。

強度が強すぎず弱すぎないので、鯉が食って走ると運が良ければオモリが外れます。

でも7割り方は外れません。

 

ここまでが基本セットです。

基本だけでもけっこうあるが、揃ってみるとこんなもんかって感じだ。

 

 

便利グッズ

 

  1. ロッドケース
  2. 竿立て(土に刺すY字型と三脚型)
  3. 内径40センチ以上の大きいタモ(アミ)
  4. 仕掛けの収納ボックス
  5. 寄せエサ入れタッパー大
  6. 寄せエサ混ぜ用のドーム型のボウル
  7. 先端をJの字に曲げた15センチくらいの細い棒
  8. 川の水を入れておくボウル
  9. ビニール手袋
  10. これらを入れる幅広のリュック

これだけ揃えば問題はない。


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鯉釣りの唯一の弱点は荷物が多くなりがちになることだ。

最初のうちは仕掛けを切られる心配をしたり長時間でエサが無くなる心配がついて回るのが原因だ。

 

しかし最小限のエサと仕掛けで確実に仕留める一球入魂の面白さも鯉釣りの魅力の1つであることは知っておいてもらいたい。

 

以上、道具の章はここまでだ。

次は、仕掛けの作り方を紹介しよう。

 

4.仕掛けの作り方

先で話した、私の夢に出てきた世界に1つだけの仕掛けを教えてしまおう。

鯉釣りを始めた方は是非この仕掛けを拡散してほしい。

 

まずはオモリ。


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手芸屋さんで携帯ストラップ用の細くて柔らかくて超頑丈な糸を入手しよう。

スナップサルカンとスナップなしサルカンをオモリの全長と同じくらいの長さでつなぐ。

 

次にスナップなしサルカンの赤糸が通っている方の穴にスイベルフックドスナップを接続し、同時にオモリの輪にスイベルを通しロックする。

こうなる。

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なぜ赤糸を使うのかというと、鯉は赤色に反応しやすいからという何の信憑性もない伝説があるからだ。

伝説を信じる原始的な釣りという楽しみも心のどこかに入れておきたい。

ま、いくら私でも鯉とは話したことがないので、真実はハイジに聞いてくれ。

 

また、スイベルは強度があまりないので、先で話したが鯉の首振りでオモリが外れる場合があるのだ。

オモリはもったいないが、7割は外れないので問題はないだろう。


次は針、ハリス、ラセン


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ラセンはホームセンターの針金コーナーに銅製の柔らかい針金がある。

それをクルクル巻いてラセン型に整える。

針金をニッパーで切った部分でハリスが切れるの事があるので、針金の切り口部分に配線用の収縮チューブを被せるとよりベストだ。

 

針にハリスをしばりつけ、スナップなしのサルカンとつなぐ。

そのときのハリスの長さは、サルカンのしばり目から針のしばり目までの長さが6~7センチがよい。

4センチ~25センチまで1センチ単位で検証した結果、6~7センチがとにかく釣果がいいというデータが出ている。

 

そして、ラセンをしばり目のある方のサルカンの穴に直接入れる。

こんな感じ。


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それらを全てつなぐとこんな感じだ。

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リールのラインにスナップサルカンを付ける。

そこにスナップなしサルカンのついたオモリをつける。

ラセンのついた針をつける。

これだけだ。

 

リールのサルカンから約25センチを目安に作ってみよう。

 

ここまでで私の夢に出てきた仕掛けの紹介は終わりだ。

もちろんこの仕掛けが全てではない。

川の流れや川底の形状で仕掛けはいくらでも変化してよいのだ。

この仕掛けを参考にして新しい自分だけの仕掛けを作るのもまた鯉釣りの楽しいところなのだ。

 

 

仕掛けの余談

市販で、吸い込みという有名な仕掛けがある。

針がたくさんついている仕掛けだ。

 

その方が確率が高いのでは?

とよく聞かれるのだが、確率の分野が違うのだ。

釣れるか釣れないかの確率は意外かもしれないが全く変わらない。

結局1つの場所に寄せエサが溜まっているから、鯉が寄れば必ず針も飲み込むからだ。

釣れる確率を増やすには針の数よりも出す竿の数を増やした方がいい。

しかし男なら竿は1本出しだろ!!笑

 

針がたくさんついていると鯉が食ってきて暴れたときに他の針も反動で刺さるので、針がはずれて逃げられることがなくなり、釣り上げられる確率は劇的に上がる。

 

だが、そうすると鯉の顔面が穴だらけになり、ときには目玉を貫通し、顔面血まみれ鯉を釣り上げることになる。

それでも確実性を求めるならしかたないが、私にはできない。

 

さて次の章はいよいよ実践だ!

 

5.いざ釣りに行こう

 

この章では寄せエサの作り方やポイントの見つけ方などを詳しく紹介しよう。

 

  1. 食わせエサのつけ方
  2. 寄せエサの作り方
  3. 寄せエサのつけ方と川の中の関係
  4. 川での鯉釣り
  5. 湖での鯉釣り

 

食わせエサのつけ方

焼酎漬けのモロコシを一粒とる。

モロコシの側面から針を刺し反対の側面から出し、返し針もさらに通過させ、ハリスのしばり目のところでモロコシが引っ掛かるように付ければオッケーだ。

こんな感じ。


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寄せエサを作る前にモロコシを付けておくと、瓶の中の焼酎が寄せエサで汚れないですむぞ。

何粒も付ける人もいるが、モロコシは意外とちぎれにくいから針が刺さらなくなる可能性を考えると1粒がベストだ。

 

 

寄せエサの作り方

初心者にありがちなのは1度にたくさん作ってしまうことだ。

寄せエサ5に対して水が1。。。

一気に数回分の寄せエサをソバ生地を練るように作ってしまうがそれは間違いだ。

水分が馴染み過ぎると川の中で寄せエサが溶けずに残ってしまうので一回ずつ作ろう。

 

まず、水を入れるボウルとエサを混ぜるボウルをそれぞれ用意する。

川の水を水用のボウルに入れる。


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粉の状態の寄せエサを200mlカップで150mlをすくってエサ用のボウルに移す。


f:id:ouinaoka:20201019154340j:image        →        f:id:ouinaoka:20201019154352j:image

水を片手で少なめ2すくいくらい取り、寄せエサの上にかけお米をとぐように指5本で隙間を作りながらグルグル回して混ぜる。


f:id:ouinaoka:20201019154449j:image     f:id:ouinaoka:20201019154538j:image

鶏そぼろみたいになってきたら一度握ってみて、ボロボロ落ちなかったらオッケー。


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水がじわーっと滲んできたら水が多すぎる。

見た目は水が足りないんじゃないかと思うくらいパサパサしているがそのくらいが良い。

 

寄せエサのつけ方と川の中の関係

 

作った寄せエサを団子にしていく。

利き手の親指を立て、親指を中心にして団子を作っていく。


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団子ができたら親指を引き抜く。

穴の空いた団子の完成。

見た目はお寺にある鐘のような形だ。


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道具の章で紹介した先端をJの字に曲げた15センチくらいの細い棒の先にサルカンを通し、団子の中心に穴側から棒を貫通させ、ラセンで止まるところまで差し込む。

そして棒を外す。


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団子の穴の八分目くらいまで直接きな粉を入れ、その中に食わせエサのついた針をも一緒に入れる。


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そして残った寄せエサのカスで穴を蓋して、手を水で濡らしてから軽く握って出来上がり!


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団子の頭からとびだしているサルカンをオモリのスナップサルカンにつなぎ準備は完了だ!


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ん?

 

団子の中に針を隠したら釣れなくない!?

と思いますよね!

 

団子は川の中に入ると5分もすれば団子が溶けて砂時計の砂が落ちた山のようになるのだ。

こまかい寄せエサのカスが少しずつ川に流され、その匂いをたどって下流から鯉が集まってくる、という寸法だ。

その頃には団子が溶けきって、大豆や米などの流されにくいエサに紛れて食わせエサが顔をだし、集まった鯉が針ごと一気に食ってくれるというわけだ。

 

ここで分かるのが、狙いはエサより下流にいる鯉なのだ。

鯉が川の中でジッとしているときは必ず上流に頭を向けてユラユラしているのだ。

上流から美味しそうな匂いが流れてきたら鯉もちょっと気になってくるのだろう。

 

川での鯉釣り

基本的には水深が1~3メートルくらいの流れのゆるやかな場所がのぞましい。

川底が砂だとなおさら最高だ。

しかし都合よくいいポイントになるところはなかなかないものだ。

なので、ファイト別で紹介しよう。

 

パワーファイトの場合は入江になっているところが面白い。

画像左部分が本流、右部分が入江。


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本流と入江のちょうど境目あたりにはだいたい泡がうずを巻いている。うずから2メートル入江側あたりに投入する。

Y字の竿立てを長く伸ばし、竿を斜め60度くらいに立たせ、糸を張らせ、リールのドラグをきつめにしめて当たりを待つ。

 

食ってきたら鯉は本流へ逃げ込むことが多いので、そこをこっちのパワーで入らせない!

もし逃げ込まれたら99.9%ランディング不可能だ!

 

ロングラインファイトは、深くて流れが緩やかな場所が最低でも150メートル続いているポイントがのぞましい。


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流れの穏やかな川では基本的に鯉は岸から5メートルから10メートルくらいのところで回遊していることが多い。

しかし、回遊している場所にピンポイントでエサを投入すると鯉が逃げてしまう。

ヘラブナ釣りの要領で下投げで川岸3メートル位のところに投入してみよう。

 

このデータはあくまでも1つのパターンだ。

川の形状で同じ場所は存在しないから、それぞれの釣り場でポイントを探そう。

上のパターンは私が初めて入る釣り場での目安として使っているデータなので、参考にしつつ自分の釣り場の研究をするのもまた楽しいのだ。

 

釣り場が土ならY字の竿立てを2本立て、竿先を上流に向けて寝かせる形にして置いておこう。

コンクリートなら三脚を使い、これもまた竿先を上流に向けておこう。

この時はリールのドラグは目一杯ゆるめておこう。(ドラグのつまみ外れない程度でね笑)

 

食ってきた鯉は下流に逃げることが多いので、上流に向けておけば竿のしなりで走る鯉の口に針が食い込みやすくなるのだ。

くわしくはロングラインファイトの章を参考にしてくれ。

 

川は、緩やかな流れでも日々少しずつ形状を変えたり、いろんな群れの鯉がランダムに入れ替わるので飽きがこないのが最大のメリットだ。

何度か経験したが、一度釣ってリリースした鯉を、3キロ下流のポイントで再び釣ったなんてこともあるのだ。

 

釣り場は変えなくても鯉が入れ替わってくれるところも川のいいところだ。

 

湖での鯉釣り

湖での釣りは、遠くまで投げられるのが非常に魅力だ。

そして全ての投入場所がポイントになり、足場も安定している場合が多いので初心者にはとても有効だ。

さらに竿を何本も出しやすいメリットもあるのだ。(私は絶対に一本しか出さない!男だから!)

 

団子は少し水を多めにして作ると、水面で団子が破裂するのを防ぐことができる。

もちろん溶ける時間は長くはなるが、待っている間に仲間とBBQなんてのも悪くない。

 

竿立ては基本三脚だが、糸を張らせドラグをゆるめて適当に置いておこう。

 

鯉が食ってきたら迷わず竿を持ち、まず竿を限界8割まで立たせ針を食い込ませる。

後はパワーを楽しみながら自由に遊ばせてゆっくり足元まで寄せてあげよう。

琵琶湖あたりでは1メートル級の鯉がゴロゴロいるからかなり楽しめる。

 

キャパの小さい湖はわりと細身の鯉が多い印象だ。

流れに鍛えられていない分、体力もあまりないのでやはり湖の鯉釣りは初心者には有効だ。

 

湖の鯉はこんな感じだ。


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川の鯉はこんな感じだ。


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あ、これ私です笑

 

 

川も湖もそれぞれの楽しみかたがあるが、個人的には川が好きだ。

毎日変化する川での鯉釣りはイレギュラーな事が絶えず起こる。

それを柔軟に攻略していかなければならない。

つまり同じパターンは2度とやってこないという面白さが川にはあるのだ。

是非慣れてきたら川の鯉と勝負してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

ブラックバスがスポーツカーなら鯉はダンプカーである。

俊敏性の面白さや水面で食ってくる臨場感という点ではバス釣りも非常に魅力がある。

 

しかし私は鯉釣りを選んでしまった。

 

古い竿のガイドを自分で付け替えたり、仕掛けを夢の中で発見したり、釣具屋さんだけではなくスーパーや手芸屋さんに足を運んだりモロコシ茹でたりと、釣り以外の手作り要素が豊富にあることがツボなのだろう。

 

エサを入れてジッと待ってる間にバス釣りの人のルアーに仕掛けを引っかけられたり、竿やタモを踏まれたりとトラブルも多いのだが、やはり食ってきた時の手応えや、冷静でいられなくなる精神、そして釣り上げたときの片手では持てない重量感が本当に楽しい。

このブログがきっかけで鯉釣りを始める人が増えたらとても嬉しいぞ!

 

 

分からないことは遠慮なく聞いてくれ。

Twitter横居直花でいつでもDM待っているぞ。

 

注意事項

本当に悲しいことに、私が地元で鯉釣りを始めてからというもの、顔見知りではないのだが10人以上の子供や老人が川で溺れて亡くなっている。

海釣りも危険だが、川でも同じくらい危険度が高いのだ。

だから私は釣りの種類に関係なく、釣り場に来た人とは必ず挨拶をし、釣りについて少しでも会話をかわすことにしている。

そして最後に『気をつけて!』と言うことにしている。

声だけでも覚えておけば、万が一川に流された時に助けに行く時間が短縮できるからだ。

 

実体験だが、スッポンを釣りに来ていた老人が私のいる場所から100メートル下流で川に落ちたのだ。

あらかじめ話をしていて、老人の事を少し気にとめていたから、間髪入れずに走り出せた自分がいたのを覚えている。

たまたま浅瀬で流されずにすんだが老人はその一瞬だけでもものすごい衰弱していた。

せっかくの楽しみが少しの油断で惨事に変わることをいつも頭におきながら最高に楽しい釣りを楽しんでもらいたい。

 

 

しかし鯉釣りは人気ねぇなー笑

鯉を釣るより鯉釣りファンを探す方が何倍も難しいぜ!笑

 

ありがとうございました。